睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは

Sleep apnea syndrome

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睡眠中に何回も呼吸が止まり、ぐっすり眠ることのできない病気です。
大きなイビキや起床時の頭痛、夜間の呼吸停止、日中に強い眠気がさすなどの症状があります。

潜在患者は人口の2~3%といわれ、放っておくと高血圧や心臓循環障害、脳循環障害などに陥るといわれております。また、日中の眠気などの為に仕事に支障をきたしたり、居眠りによる事故の発生率を高めたりするなど、社会生活に重大な悪影響を引き起こします。しかし、治療方法も確立されておりますので、適切に検査・治療を行えば決して恐い病気ではありません。

次のような症状はありませんか?

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  • 大きなイビキをかく
  • 日中いつも眠い
  • 居眠り運転をよく起こしそうになる
  • 夜間の呼吸停止
  • 夜中に何度も目が覚める
  • 起床時の頭痛やだるさ

どのような検査をするの?

ご自宅で終夜睡眠ポリグラフィー
という検査を行います。

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この検査では、睡眠中の呼吸の状態、血液中の酸素濃度などを同時に測定し無呼吸低呼吸の有無を知ることができます。普段と変わらない睡眠環境の中で検査が可能です。検査機器はレンタルでご自宅に持ち帰り使用して頂きます。初めての方でも簡単に行うことができる検査で、テープに手センサを張り付けていただくだけです。※その後の検査結果によっては精密検査(PSG)が必要となります。

睡眠時無呼吸症候群と診断されたら?

治療法として、CPAP療法があります。CPAPとは、持続陽圧呼吸療法で睡眠時無呼吸低呼吸症候群、特に閉塞型の治療として第一に選択される呼吸療法です。


CPAP療法の効果

CPAP療法は、鼻より空気を送り、閉塞した上気道をおし広げることによって睡眠時の無呼吸をなくし、酸素不足を解消することができると言われています。また睡眠の質を向上させることができます。睡眠時無呼吸低呼吸症候群がまねく高血圧症や狭心症、心筋梗塞といった循環器の病気など、合併症を予防することもできると言われています。現在では、CPAP療法は、中等症以上の閉塞型無呼吸症候群に対する治療の第一選択として使用されています。