吉井クリニック

女性の生活習慣病

女性の生活習慣病は、生活習慣だけの問題ではなく、女性ホルモン(エストロゲン)が大きく関係しています。

女性の健康に深く関わる女性ホルモン(エストロゲン)
女性はエストロゲンにより健康が維持されている部分が非常に大きいのです。エストロゲンは女性の様々な生活習慣病を予防するように働きかけ女性の若さを保ちます。

エストロゲン作用

  1. 総コレステロールを抑え、善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールをへらす。→高脂血症を予防する。
  2. 動脈硬化を予防。→狭心症、心筋梗塞、脳梗塞のリスクを低下させる。
  3. 腸からのビタミンDの吸収を促進、骨からのカルシウム吸収を抑制→骨量を増加させる。→骨粗鬆症を予防
  4. 膣の健康を維持。→萎縮、炎症、性交障害を予防
  5. 尿道粘膜、筋肉の萎縮を防ぐ。→頻尿、失禁を予防
  6. 皮膚の線維芽細胞に作用しコラーゲンの分泌を促進、ヒアルロン酸の産生を促進→皮膚の乾燥、皺を予防、肌の張りやつやを保つ。また髪につやを与える。
  7. 脳の動脈硬化を予防、神経伝達物質、神経細胞に作用→物忘れ、痴呆症を予防する。
  8. 健康感を増進し体力の充実をもたらす。
  9. その他、白内障の予防、歯の脱落予防、大腸癌、肺癌の予防、糖尿病の予防に役だつという報告もなされている。

女性では、40歳を過ぎた頃より卵巣機能の低下が始まり、45歳から55歳頃に閉経を迎えます。この頃よりエストロゲンが低下するわけですから、生活習慣病が急に増加します。

女性は、閉経前後より、卵巣機能が低下するため、エストロゲンの分泌が急激に低下します。そのため、顔が火照る、良く汗をかく、疲れやすい、動悸や息切れ、不眠、肩こり、冷えなどの症状が現れます。これらは、典型的な更年期症状で、更年期に入った女性には多かれ少なかれ出現する症状です。これまで女性は、こういった症状を、生理的な現象の一つとして、病気と考えずじっと我慢しながら過ごしていました。

しかし、これらの症状は、エストロゲンの減少から起こっているものであることが分かり、エストロゲンを補充してあげることで、見違えるように良くなることが分かってきました。

また、エストロゲンを補充することで更年期以後に増加する動脈硬化や心臓病、高脂血症、骨粗鬆症や痴呆を予防することが出来るほか、皮膚の老化を防ぎ、肌の張りを保ち、皺を予防し抜け毛を減らし若さを保つ効果もあることが分かってきたのです。

そしてその効果は、エストロゲンを長期間にわたって補充し続ければし続けるほど大きいことも分かっています。

エストロゲンを投与すると、骨粗鬆症による骨折率を半分に減らし、狭心症や心筋梗塞などにかかる危険率を半分に減らします。また、皮膚の老化を防ぎ、泌尿生殖器の健康を保ち、女性の若さと美しさを保つことが出来ます。

欧米ではホルモン補充療法は、女性としての若さや美しさを保つための治療法として人気が高く、更年期障害に悩む女性だけでなくふつうの閉経後の女性が高齢化社会を元気に生き抜くために必須の治療法として、2〜3人に1人が治療を受けています。